nandemopoem

みのまわりにあるものを詠んだ詩

SDGsの詩

空に浮かぶ17の星、遠く輝く希望の灯台
それぞれが異なる色を持ち、異なる光を放つ。
「持続可能な未来」—口にするには美しいが、
手を伸ばせば触れられそうで、いざ掴もうとするとふわりと避ける、
水の泡のような、空虚な約束。

貧困をなくし、飢餓を撲滅すると歌うが、
その歌はどこか遠くで響き、決して地面には届かない。
良質な教育、平等、水と衛生—
すべてが美しい願い事に過ぎず、
現実の泥には、一つも根を下ろさない。

経済成長と働き方、産業革新に環境を加え、
地球に優しい社会を目指すというが、
その言葉たちは、風に乗って遠くへと散っていく。
平和と正義、パートナーシップを語りながら、
私たちはまだ、手探りで未来を探っている。

SDGs—それはまるで、遠い海に浮かぶ幻の島。
地図には描かれているけれど、実際には誰も辿り着けない。
私たちはその輝きに惹かれ、その理想に心を寄せるが、
足元の石ころにつまずき、現実の厳しさに心を痛める。

そして、空虚な感じの中で、私たちは問いかける。
「この美しい夢を、どうやって現実のものにするのか」
17の星は静かに輝き続ける。
答えは風に乗り、時間を超えて、まだ探し続けている。