nandemopoem

みのまわりにあるものを詠んだ詩

ブックシェルフの詩

部屋の片隅に立つ、時間の守り人、ブックシェルフ。
その棚には、無数の世界が並び、
静かに、しかし確かに、物語を紡ぐ。

木の骨組みは、知識と夢の重みを支え、
ページとページの間に、生命を吹き込む。
それぞれの本は、異なる時代からの使者、
ささやかな声で、過去と未来を繋ぐ。

ブックシェルフはただの家具ではない、
それは冒険の扉、想像の翼。
読者を異なる次元へと誘い、
心の中に新たな風景を描く。

静寂の中で、ブックシェルフは生きている、
ページをめくる手のひら、心が跳ねる瞬間。
知識の宝庫、感情の海、
棚一つ一つが、無限の可能性を秘めている。

本の背表紙が並ぶ、この小宇宙で、
私たちは自分自身を見つけ、また失う。
ブックシェルフ—それは時間を超える旅人、
静かながらも力強く、私たちの人生に彩りを加える。